103.浪岡城 その2

昔の姿を想像してみましょう。

特徴、見どころ

今も残る曲輪群

現在、浪岡城跡は歴史公園として整備されています。建物は何もありませんが、8つの曲輪はいまだに残っています。公園はとても大きく、今は北側の県道27号線と南の浪岡川に挟まれていて、曲輪は川よりも高い位置にあります。建物がそこにあったときにはどんなに栄えていたか想像できるでしょう。

城周辺の航空写真

浪岡川
内舘を見上げる
内舘から浪岡川の方を見渡す

城の中心だった内館

今までの所、内舘と北館の2つの曲輪が主に発掘されています。内館は城跡の中心であり、川沿いにあります。内館は城跡の中では最も高い位置にあるように見えます。そこには城主の御殿があったことがわかっています。現在はその曲輪の中は空になっていますが、外縁には多くの桜の木が植えられています。二重の空堀には、一部復元された木橋もかかっています。堀はもとは水に満たされていました。

内舘
内舘の入口
内舘の内部
外縁部に植えられている桜の木
中土塁によって二重になっている堀

武士の屋敷地だった北館

北館は最も大きな曲輪で、武士たちの屋敷地によって区切られていました。それぞれの屋敷地には、武士の館、職人の作業場、井戸、馬屋などがありました。発掘を通して、北館には防御のための門とジグザグ道があったことがわかっています。また、現在は木の柵によって、屋敷地がどのように区分されていたのか見学することができます。

北館
北館入口
北館内部
屋敷地を区分する木柵
典型的な屋敷地の復元模型(青森市中世の館で展示)

「浪岡城その3」に続きます。
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