特徴、見どころ
公園になった本丸と復興天守
現在、高島城跡は高島公園となっています。この公園は、本丸とその北側と東側の内堀からなっています。他の曲輪は市街地となりました。諏訪湖は今では公園から約400m離れたところにあります。そのため、「浮き城」であったことを想像するのは困難です。本丸の石垣と堀は元からあるものですが、天守などの建物は復興されたものです。
城周辺の航空写真復興された天守は実際には近代的なビルであり、元あった天守に似せて作られました。その屋根は銅板葺きであり、元来の杮葺きではありません。それでも恐らく外観は似ています。天守の中は歴史博物館と展望台になっています。最上階からは遠くに諏訪湖の姿を眺めることができます。時の流れを感じるかもしれません。
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本丸にある3つの入口
本丸には3つの入口があります。まず、冠木門が本丸北側の重厚な石垣の上に復興されています。この門は本丸の正門であり、二の丸とつながっていました。そして、身分の高い人しかこの門を通ることはできませんでした。
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川渡門は本丸の西側にあります。現存するこの建物は実は三の丸にあった御殿の裏門で、現在の場所に移築されてきました。城が湖畔にあったときは、この門から船を乗り出すことができました。
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土戸門跡は、本丸の南側にあります。この門は、正門である冠木門を使えない人たちのための通用門でした。
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城主のための御殿が本丸の中にありましたが、現在は日本庭園と諏訪護国神社があります。
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今に残るものと復興されたもの
現存する本丸を囲む石垣は今なお立派に見えます。元は3基の櫓が石垣の上にありましたが、その内の1基、隅櫓のみが復興されています。
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本丸の北側では、天守、冠木門、隅櫓、水堀やそれにかかる橋とのコラボレーションを楽しめます。個人的には、ここが写真が映える場所だと思います。
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