特徴、見どころ
大手道周辺
南の方から伸びる大手道は、東側の峰にある三の丸に通じています。恐らくはこの道が搦手道より急ではなかったため、この場所では多くの激戦が繰り広げられました。しかし、力攻めでは誰もここを突破できなかったのです。
城周辺の地図その後
高天神城落城後、城はやがて廃城となりました。高天神社は、城の守護神とされていましたが、それだけが山の頂上部分に残りました。この地の人たちは、この神社を長い間敬い続けたのです。城跡に関しては、1975年に国の史跡に指定されました。1998年以来、城跡の調査が行われています。また、城跡の整備も並行して行われています。
私の感想
高天神城は、日本の山城の中で一番のお気に入りです。その理由を挙げてみます。
1.周辺地域を治めるのに重要な地点であること。
2.城が築かれた山がそれほど高くなく、城にいる兵士が緊急時にどこにでも駆け付けられること
3.城がそれ程大きくなく、少ない兵士で城を守ることができること
4.山が全て急坂になっているか、多くの崖があり、敵方が簡単に城を攻撃できないこと
5.頂上部分からの見晴らしがよく、守備兵が周りの状況をはっきり認識できること
これに加えて、水が十分に確保できることが必要です。この城跡を訪れてみて、山城とは何かを学び、高天神城がもっともその条件に適っていると思いました。他の山城では、ここまで全ての条件が揃っている所はないのではないでしょうか。
ここに行くには
車で行く場合、東名自動車道の掛川ICから約15分かかります。城跡の大手道と搦手道の手前のところに、それぞれ駐車場があります。
公共交通機関を使う場合は、掛川駅からしずてつジャストラインバス掛川大東浜松線の浜岡営業所行きか、大東支所行きに乗り、土方バス停で降りてください。バス停から歩いて約15分で現地で着きます。
東京または大阪から掛川駅まで:東海道新幹線に乗ってください。
リンク、参考情報
・高天神城跡、掛川市
・「戦国の山城を極める 厳選22城/加藤理文 中井均著」学研プラス
・「家康と家臣団の城/加藤理文著」角川選書
・「歴史群像104号、戦国の城 遠江高天神城」学研
・「史跡高天城跡 基本整備計画策定報告書」静岡県大東町教育委員会
これで終わります。ありがとうございました。
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