34.七尾城 その2

城の主要部はいまだに際立っています。

特徴、見どころ

駐車場から城の主要部へ

現在、車を使えば七尾城跡の主要部分に直接乗り入れることができます。城跡には今は城の建物はありませんが、城の基礎部分は健在です。長屋敷の下にある曲輪が駐車場になっています。駐車場からは、よく整備された道を歩いて、本丸の方に行くことができます。

城周辺の地図

駐車場
本丸に至る道

そのときには道すがら、本丸と長屋敷の間を隔てる大きく深い堀切や、本丸にある切岸と呼ばれる垂直に切り落とされた崖も見ることができます。これらは人工的に加工されたものです。

本丸と長屋敷の間を隔てる堀切
本丸下の切岸

最初に、桜馬場の下にある調度丸(ちょうどまる)に着きます。ここは武具が準備されている場所でした。もとあった大手道もまた調度丸に着くようになっていました。

調度丸
調度丸に至る大手道
調度丸の想像図(現地案内板より)

素晴らしい石垣群

次は桜馬場に登っていく途中に、大規模な五段積みの石垣が見えてきます。野面積みと呼ばれる自然石を積み上げる方法で作られています。表面が苔に覆われていてとても美しく見えます。前田利家により築かれたもので、この城の呼び物の一つです。

桜馬場への登り口
前田利家が築いた五段石垣
苔むした石垣

桜馬場の正面からは、遊佐屋敷を通ってまっすぐ本丸に行くことができます。しかしこの道は元からあったものではなく、約80年前に本丸に城山神社が創建されたときに作られたと言われています。そのおかげで、本丸の立派な三段の石垣を間近に見ることもできるわけです。

桜馬場の入口
遊佐屋敷
本丸にまっすぐ伸びる道
本丸の三段石垣

よく防御されていた本丸

本丸は、過去にはこの石垣と垂直に切り立った崖により、よく守られていました。元の本丸への道は、曲がりくねって裏側の方から回り込んでいました。そして、本丸の外側に配置された外桝形と呼ばれる四角い空間によって、防御されていました。

本丸を守る石垣と切岸
本丸の本来の入口にある外桝形

本丸の内部は、基本的には空になっていますが、城の記念碑が立っています。神社は天守跡にあります。天守は檜皮葺きか杮葺きであったと考えられています。発掘によっても瓦が発見されなかったからです。本丸からの眺めは素晴らしいです。もし天気がよければ、七尾湾と能登半島を含む七尾市の全景を見渡すことができます。

本丸の内部
本丸に立つ記念碑
天守跡に立つ城山神社
本丸からの眺め

「七尾城その3」に続きます。
「七尾城その1」に戻ります。

投稿者: Yuzo

城巡りが好きなYuzoです。日本には数万の城があったといわれています。その内の200名城を手始めにどんどん紹介していきます。 I'm Yuzo, I love visiting castles and ruins. It is said that there were tens of thousands castles in Japan. I will introduce you top 200 castles and ruins of them, and more!

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