目次~Table of Contents
特徴、見どころ
珍しい石の狭間
もし、山鹿流軍学に興味がおありでしたら、狸櫓の近くにある石の狭間を探してみてはいかがでしょう。通常他の城では鉄砲狭間は、土塀や白壁をくり抜いて作られました。ところが、平戸城では石垣を通しても作られました。日本の城の中ではとても珍しい例です。これも、山鹿流を採用したことで作られたものです。
その後
明治維新後、平戸城は廃城となり、ほとんどの城の建物が撤去されました。城跡は亀岡公園となりました。1962年には模擬天守と4基の櫓が再建され、新しい平戸城として一般に公開されました。平戸市は最近、民間企業と共同で新しくユニークな取り組みを始めました。櫓の一つである懐柔(かいじゅう)櫓をホテル施設として観光客に利用してもらおうとするものです。
私の感想
現在の平戸城は、私が訪れる前に想像していたものとは異なっていました。私は、平戸城には16世紀以来の古いスタイルが残っていると思っていたのです。しかし、城の歴史を学んだ後は納得できました。この城には、恐らくは山鹿流軍学に由来する独特な雰囲気があります。もし、城の歴史をもっと知りたければ、復元されたオランダ商館や松浦史料博物館に行ってみることをお勧めします。
ここに行くには
この城を訪れる際は、車を使われることをお勧めします。西九州自動車道の松浦ICか佐々ICから約30分かかります。亀山公園の駐車場を使うことができます。
東京か大阪から来られる場合には、飛行機で福岡空港か長崎空港に行き、レンタカーを借りた方がいいと思います。そこから公共交通機関を使うと、相当な時間を要するからです。
リンク、参考情報
・平戸城公式ウェブサイト
・松浦史料博物館
・「よみがえる日本の城21」学研
・「日本の城改訂版第117号」デアゴスティーニジャパン
・「海賊の日本史/山内譲著」講談社現代新書
・「江戸幕府はなぜオランダを選んだのか/姉崎慶三郎著」まんがびと
これで終わります。ありがとうございました。
「平戸城その1」に戻ります。
「平戸城その2」に戻ります。
「90.平戸城 その3」への1件のフィードバック