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その後
品川台場のその後の運命は少々複雑でした。
一番台場と五番台場は、埋め立てにより消滅しました。
二番台場と七番台場(工事が中止されたまま残っていました)は、海上交通の便のため撤去されました。
四番台場(七番台場と同じ事情)は造船所の敷地として使われました。ただ、その敷地は今ではウォーターフロントの再開発地区「天王洲アイル」となっています。そのボードウォークの基礎部分に、四番台場の残存石垣を見ることができます。
三番台場と六番台場が最終的に史跡として残りました。1926年には国の史跡に指定され、三番台場については1928年に台場公園として一般に公開されました。
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ここに行くには
前項で申し上げました通り、5つの完成した台場のうち、三番台場と六番台場が現存しています。そして、三番台場のみが公園として一般に公開されています。その台場公園と名付けられた三番台場跡に行くには、ゆりかもめ線のお台場海浜公園駅から歩いて約10分かかります。
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田町駅から歩く
しかし、もし2つの台場跡(三番と六番)の全景をご覧になりたいのでしたら、以下の行き方を試してみて下さい。
JR山手線の田町駅で電車を降ります。田町駅の東口から外に出てください。なぎさ通りの沿ってしばらく進んでください。そうするうちにレインボーブリッジが見えてきます。
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この橋には両側(北側と南側)に遊歩道が付いています。橋の芝浦口(西詰の入口)から中に入り、エレベータで上にあがってください。台場跡は南側にあるので、南ルートを選んでください。歩道をまっすぐ進んでいくと、まず最初に六番台場が見えてきます。
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鳥の楽園のような六番台場
六番台場は今でも東京の湾上に孤立しています。大砲や関連施設は撤去されていますが、できるだけオリジナルの状態を保つために、そのまま放置されています。そのため一見するとかつてあったようにも見えるのですが、よくよく見てみると、台場中が木々と無数の参集している鳥たちによって覆われています。特別な許可をもらって上陸した歴史家によると、そこには悪臭が立ち込め、元からあった構造物の中には自然と崩壊しているものもあったそうです。まるで鳥の楽園に化しているようです。この台場の保存のあり方には再検討が必要かもしれません。
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すばらしい三番台場の眺め
橋の歩道は緩やかな下り坂となり、台場公園に近づくとともに、三番台場の姿が次第に大きくなってきます。ちょうど台場の船着き場の正面に立ったあたりで最大となり、見事な絵柄となります。鳥になって見ている気分です。個人的には六番台場よりずっとよい状態に見えます。台場は基本的に、敵からの銃や大砲の標的にならないよう、平面的に設計されています。よって、公園に行ってしまうとなかなかその全体像がつかめません。それなので、現地に行く前か後に、鳥観図のような景色を見ていただきたいのです。
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「品川台場その3」に続きます。
「品川台場その1」に戻ります。
今回の内容を趣向を変えて、Youtube にも投稿しました。よろしかったらご覧ください。
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