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特徴、見どころ
見張り台としての東丸
もう一つは東丸で、見張りの場所として使われていました。この曲輪からは播磨灘の素晴らしい景色を眺めることができます。この地点の主な役割は、周りを監視することでした。かつては、武士たちはここから海上交通の様子を見張っていたことでしょう。この曲輪は岩のようなものに覆われていますが、もとからあった石垣の一部が残っているのかもしれません。
ここから少し下ったところには引田鼻灯台があります。この灯台は1954年に建てられ、船の安全な航行を助けています。
その後
引田城が廃城になった後、高松藩が城跡を所有していました。城跡は植林され、城下町はやがて港町となり、江戸時代の間繁栄を続けました。約100年前の大正時代、城跡は城山公園として開発され、ハイキングコースや展望台が設置されました。現在城跡を所有している東かがわ市は、去る2010年に城跡の発掘を開始したところ、引田城がこの周辺の地域を治めるのに重要な役割を果たしたことが判明しました。その結果、城跡は2020年に国の史跡に指定されました。
私の感想
引田城は、その当時の人々が石垣や他の新しい構造をもった城に対してどう思っていたのか知るためのとても良い教材だと思うのです。人々は物事が変わり、新しい時代が来たことを感じたのではないでしょうか。そうでなければ、このような石垣が、このような山城には築かれなかったのではないでしょうか。基本的に山城には石垣がなくても城を守ることができたからです。この城跡が今に残っていることがとても貴重である理由は、そこにあるのです。
一方、この城跡で改善してほしい事もいくつかあります。例えば、最新の公式パンフレットに記載されている内容が、現地の標柱で表示している内容と一部合っていません。観光客は困惑してしまいます。あと、大手道を復旧し、観光客向けに開放していただきたいです。
余談ですが、引田の町には古い商家の街並みが残っています。ここも訪れてみてはいかがでしょうか。そこには、地元の醤油や、和三盆と呼ばれる上質な砂糖から作られる和菓子などのお土産物もあります。
ここに行くには
車で行く場合:
高松自動車道の引田ICから約10分かかります。
田の浦キャンプ場か引田港の近くに駐車できます。
電車の場合は、JR引田駅から歩いて約30分かかります。
東京か大阪から引田駅まで:東海道新幹線か山陽新幹線に乗って、岡山駅で瀬戸大橋線に乗り換えてください。高松行きのマリンライナーに乗って、高松駅で高徳線に再度乗り換えてください。
リンク、参考情報
・「続日本100名城」スタンプラリーを実施中!~引田城~、東かがわ市
・萩原さちこの城さんぽ、第35号引田城
・「日本の城改訂版第155号」デアゴスティーニジャパン
・「東かがわ市内遺跡発掘調査報告書、引田城址」東かがわ市教育委員会
これで終わります。ありがとうございました。
「引田城その1」に戻ります。
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