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特徴、見どころ
見栄えのする模擬天守
現在、唐津城は現代的な観光施設として、一般に公開されています。城がある地に向かった場合、まず山の上に立つ五層の模擬天守が見えてくることでしょう。この天守は実際には近代的ビルであり、この城が作られた当時よく見られた天守の形式(慶長様式と呼ばれています)に似せて作られています。この城に本当に天守があったかいまだ不確かではありますが、とても見栄えがします。
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もし車で行かれるのでしたら、松浦川の河口沿いにある駐車場を使うことができます。その駐車場から道路を渡って行くと、城の入口に着きます。左手に二の丸の素晴らしい石垣を目にすることができます。そこにはかつて藩庁と二の丸御殿がありましたが、現在は学校の敷地ととなっています。
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天守に登り、素晴らしい景色を堪能
観光客は通常、坂口門跡から城の中心の方に行きます。長い石段を登って二の曲輪に向かいます。二の曲輪の入口は防御のため、桝形と呼ばれる石垣に囲まれた四角い空間になっています。この曲輪は本丸のとなりにあり、そこからは模擬天守が乗っている天守台石垣を見上げることができます。そして、復元された本丸櫓門を通って本丸に入ってきます。
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代わりに、山の麓からエレベーターを使ってもっと簡単に本丸まで行くこともできます。この城自体が現代的な施設として整備されているからです。模擬天守は、歴史博物館と展望台として使われています。天守の中では、城のことや唐津市の文化について学ぶことができます。
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最上階では、唐津市域全方位の景色を堪能することができます。例えば、東の方角には松浦川の河口を越えたところの海岸沿いに美しい松林が見えます。これは、虹の松原と呼ばれ、寺沢広高が開発させたものです。実は、この展望台がある山は、城が築かれる前はその松林がある海岸につながっていました。そして、北の方角には玄界灘が、南には市街地が、西の方には海岸沿いにもと城だった区域を見渡すことができます。
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城らしさを求め周辺を散策
唐津城が過去どのようであったのかもっと知りたければ、現在ある城の周りを歩いてみてはいかがでしょうか。例えば、海岸に沿って山の麓部分を歩いてみることができます。この部分は腰曲輪と呼ばれていて、海の方から敵が攻撃してくるのを防ぐため、石垣の上に櫓がいくつも築かれました。現在石垣は残っており、その上には近年に漆喰塀がいくらか復元されています。その石垣は波打ち際に建てられており、城を強固に守っていたことがわかります。
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また、山から西の方にある砂浜に沿って歩いて行くこともできます。この辺りは二の丸であり、多くの武家屋敷が建てられていました。現在では市街地となっていますが、この曲輪に沿って長く石垣が残っているのがわかります。更には、二の丸と三の丸を隔てる水堀や、二の門跡では復元された太鼓櫓を見ることができます。
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