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特徴、見どころ
高石垣を見上げる
この高石垣を、公園の外側から西内堀沿いを歩きながら見上げることもできます。この石垣の横の長さは250m近くもあります。
城周辺の地図
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石垣のラインは何ヶ所かで巧みに曲げられていて、敵が城を攻撃してきたときに、敵の側面に反撃できるようになっていました(横矢掛かり)。
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石垣の角部分は、算木積みと呼ばれる、長方形に加工された石を交互に重ねて積み上げる方法により積み上げられています。これらの技術があいまって、石垣は頑丈且つ美しく見えます。
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その後
明治維新後、伊賀上野城は廃城となり、城の建物は撤去されました。城の中心部分は公園となりました。1935年、地元の政治家である川崎克(かつ)は、藤堂高虎が二代目の天守を築こうとした天守台石垣の上に、三代目の天守を築き寄贈しました。現在その天守が健在のため、この場所は今でも伊賀上野城と呼ばれているのです。もとからあった部分からなる城跡としては、1967年に国の史跡に指定されています。
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私の感想
高虎は西日本において、驚くほどたくさんの城を築いたり、築城のアドバイスをしています。その中には大坂城の再建も含まれています。彼は、日本一と、それに次ぐ石垣の構築に関わっているわけです。伊賀上野城の石垣は、今でも日本有数の高さを誇っていて、見るに値するものです。しかし、くれぐれも高石垣の天辺から足を踏み外さないよう気を付けてください。
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ここに行くには
車で行く場合:名阪国道の中瀬ICか上野ICから約10分かかります。公園にビジター向けの駐車場があります。
公共交通機関を使う場合は、伊賀鉄道の上野市駅から歩いて約10分のところです。この駅は自ら「忍者市駅」という愛称を付けていて、ユニークな塗装の忍者列車に乗ることもできます。
東京から上野市駅まで:東海道新幹線に乗り、名古屋駅で近鉄の近鉄名古屋線に乗り換え、伊勢中川駅で近鉄大阪線に乗り換え、更に伊賀神戸駅で伊賀鉄道に乗り換えてください。
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リンク、参考情報
・伊賀上野城、伊賀文化産業協会
・「よみがえる日本の城16」学研
・「日本の城改訂版第76、82号」デアゴスティーニジャパン
・「築城の名手 藤堂高虎/福井健二著」戒光祥出版
・「週刊名城をゆく43/伊賀上野城・津城」小学館
これで終わります。ありがとうございました。
「伊賀上野城その1」に戻ります。
「伊賀上野城その2」に戻ります。