特徴、見どころ
三十間台と天守台
人質櫓の次は、城の最高地点で三十間台と呼ばれ、54mの長さがあります。江戸時代には土塀に囲まれていましたが、今は広場になっていて絶景ポイントとなっています。赤褐色の屋根に彩られた津和野町の街並みの眺めを楽しみましょう。
城周辺の地図三十間台の下隣には天守台石垣があります。日本の城で天守が最高地点にないのは珍しいケースです。
城下町の見どころ
お時間があるようでしたら、かつての城下町沿いにある多くの歴史遺産をご覧になってはいかがでしょうか。復元された藩校、現存する重臣屋敷の門、西周や森鴎外の旧居、そして坂崎直盛が飼育を始めさせた鯉などです。
その後
明治維新後、津和野城は廃城となり、ほとんどの城の建物は撤去されました。そのうちの一つ、山麓にあった門の一つが浜田県庁舎の正門として使われ、最後は浜田城跡に移設されました。その当時、津和野藩は浜田県(旧浜田藩)に統合されていたのです(その後、現在の島根県に統合されました)。その門は今でも浜田城跡にあります。津和野城跡は、1942年に国の史跡に指定されました。津和野町は城跡の維持のため、その調査と修復をひとつひとつ継続して行っています。
私の感想
坂崎直盛がこの城にいたわずか16年間で、このような急峻な山の上に石垣を含む城の建設を完成させたことは、どんなに大変な事だったか想像もつきません。津和野町が、何とかこの城跡を維持整備していただくことを望みますが、これも大変な仕事です。次にこの城跡を訪れる時には、山麓から登ってみようと思います。その途中では、吉見氏が初期にこの城を築いたときの遺構が見れるそうです。
ここに行くには
車で行く場合:中国自動車道の六日町ICから約40分かかります。山麓にあるリフト乗り場の前に駐車場があります。
交通機関を使う場合は、津和野駅から歩いて(リフト乗り場まで)約20分かかります。また、駅から石見交通バスか津和野市営バスに乗って、森バス停で降りてリフト乗り場に行くこともできます。
東京または大阪から津和野駅まで:山陽新幹線に乗って、新山口駅で山口線に乗り換えてください。
リンク、参考情報
・日本一の山城を体感!、津和野町
・「よみがえる日本の城6」学研
・「坂崎出羽守、津和野ものがたり(4)/沖本常吉著」津和野歴史シリーズ刊行会
・「史跡津和野城跡保存管理計画書」島根県津和野町
これで終わります。ありがとうございました。
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「津和野城その2」に戻ります。