その後
勝瑞城が廃城となった後、見性寺が城の部分に建てられました。一方、館の部分は市街地となりました。時間が経つにつれ、人々は、その城の部分だけが勝瑞城だったと思うようになりました。ところが、1994年の発掘により、その城の部分は、勝瑞城の長い歴史に鑑みると新しすぎるものだとわかりました。更なる調査が周辺地域で行われ、1997年に近くの工場敷地の地下から、領主の館の遺物が発見されました。それから度々の発掘により、館の部分は想像以上に大きく、この遺跡は、この地域だけではなく、日本全体の歴史にとって重要であることがわかったのです。城跡はついに2001年に、城と館両方の部分を含めて、国の史跡に指定されました。館の部分は現在公有地となり、発掘が行われています。
私の感想
正直言わせていただくと、勝瑞城跡を訪れたとき、がっかりしました。それは、遺跡が最初はただの空き地と小さな城跡のように見えたからです。ところが、この城の歴史を学んでみると、この遺跡が画期的な発見の後、整備中であることを理解できました。きっとこの城跡は、しばらく後には他の新しい発見とともに、よい歴史公園になるでしょう。もし今この城跡を訪れるならば、事前に城の歴史を学んでおくことをお勧めします。また、遺跡から発掘された遺物を見学できるので、現場事務所が開いている年末年始以外の日に行かれた方がよいでしょう。私は、その当時事務所がやっていなかった休日に行ったので、見学できませんでした。.
ここに行くには
車で行く場合:
高松自動車道の板野ICまたは徳島自動車道の藍住ICから約15分かかります。
城跡には、駐車場が館部分の中と、城部分の脇にあります。
電車では、JR勝瑞駅から歩いて約15分かかります。
東京か大阪ら行かれる場合は、飛行機か高速バスを使った方がよいでしょう。
リンク、参考情報
・勝瑞城館跡、徳島県藍住町教育委員会
・「三好一族と阿波の城館、図説日本の城郭シリーズ」戒光祥出版
・「史跡勝瑞城館跡Ⅰ」藍住町教育委員会
・「日本の城改訂版第78号」デアゴスティーニジャパン
これで終わります。ありがとうございました。
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「勝瑞城その2」に戻ります。